読書メモ 能力001

ただ、僕は思うのだけれど、物語を書けるというのは、素晴らしいことです。それは楽器をうまく演奏できるとか、空を飛べるとか（空を飛べる人は実際にはあまりいないだろうけど）、どこかの海峡を泳いで渡れるとか、ものすごい美女に生まれつくとか、そういうのと同じくらい素晴らしい能力です。もし、あなたに物語が書けるとしたら、自信を持つとかもたないとかいうよりは、まず自分にそういう能力が（多かれ少なかれ）あるのだということに、喜びを感じるべきだと思います。ゼロから何かを生み出すというのは、誰にもできることではありません。あとのことは、あとのことです。

村上春樹,　夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです　p187

（コメント）

美人に生まれつくのが能力だというところがとても興味深い。
Sence of humor？